オモパが好きだ

116号の新作について簡単に感想。

『バーンズ改』以前にも書きましたが、解く方も作る方もやりやすくなって良いと思います。弱点を素直に認めてアップデートというのは好感が持てますね。性格の良さを感じさせます。違うか。
ここで作者さんに聞いてもしょうがありませんけど、この改良って、ヤジリンの改良として導入しようという目論見はありませんでした?

『アローアローン』作者の意図しないところでざくざく解けていくのが、危うい魅力をかもすパズル。いや、作っててバリバリ破綻しますです。大好きだけど、何問か解かないと色々なテクニックが見えてこないかも。特に作る方で顕著なんですけど、例えば矢印の入るマスが十字型にならないとかそういうの。

『コブリン』「破綻なんかさせないわよん」と、キャッツカードよろしく遠くから黒マスを利かせるヤジリンと比べて、「その、あの、えっと」と手近な黒マスをわたわたと動かすところが健気で可愛い。違うか。
お姉さんことヤジリンが、表出数字の影響を及ぼせる方向を4方向から選べる意外に世話焼きであるのに比べ、表出数字はオンオフでしか影響を与えられないのが少女の潔癖さを感じさせますな。違うか。
対称形にこだわるとまたよろしくないかも知れません。

『まどりーど』四角に切れの改作として、「同じ面積の四角が隣り合わない」というルールを導入したのがいくつかあったと思うのですが、そこを逆手にとってメインに据えています。とっつきにくいけど、ルールを把握してしまうと気持ちよくさくっと解ける問題ができるあたりがツンデレ?

スラローム』「スキーの回転競技の要素を持ち込んだのは初めて」ってアナタ。いいけど。「多分ここをこの線がこう通るよな。だからこっからここを通せば上手くいくんじゃない?」というような解き筋が気持ちいい、とは思うんだけど、まいなすよんはちょっと苦手。

投稿予定はバーンズ改、アローアローン、コブリン、まどりーど各2問づつの8問。残りの『お家へ帰ろう』、『セレクトワーズ』、『ひとりリバーシ』、それに『スラローム』も加えますが、ぼくのようなちょっと古手の作者がどう作っていいか戸惑うようなパズルが人気を博すのは、パズル全体を見ると良いことなのかも。

そして116号、115号と本誌には『タテボーヨコボー』しか採用がなかったまいなすよんの明日はどっちだ!?