ニコリ186号が好きだ

ニコリ186号に掲載いただいた自作へのコメントです。
ネタバレ配慮とかは頑張りませんので、気になる向きは解いてからどうぞ。

 

クロスワード
 ラインラインクロスです。2023年分の本誌には絵ヒントクロス、タイポグラフィッククロスの掲載がなかった、という情報もありますが、実は「スタンダードでない」クロスワードの掲載もありませんでしたね。先号の2024年冬号にはケイだけクロス、今号にはこのラインラインクロスと、今年は変わり種クロス復権の年なのかもしれません。まあ推理クロスやジグソークロスは載り続けているので、どこで線を引くのかって話ではありますが。
 今回のテーマ単語の総数と、いつもの紙面のクロスワードの盤面サイズを考慮すると、1辺のサイズが1マス足りなくなります。まあ、しれっと増やすという対応でもいいんですけど、タテHのカギが思いついたのでこの形で処理しました。ちょっとした引っ掛かりになって、より印象的になったのではないかなと。

 

ふくめん算2
 サクサク絞り込める、我ながらよくできたふくめん算ですね。それ以上は必要ないと言えばないですが、少し余計なことを。
 この問題に関しては、特別、議論になることはないと考えますが、「む」の絞り込みの過程で、ちょっとニコリ刊「京子のパズル」内のコラムを思い出すなどしていました。現在のルール文にたどり着く前の、定式化の過程に思いを馳せたりするのも、また一興かもしれません。
 とか書きましたけど、「京子のパズル」は巻末の現役出版物一覧にもないようですし、興味が湧いても読む方法がないかもですね。わたくしは故郷の市立図書館に所蔵があったのですけども。

 

へやわけ
 気持ちよく鉛筆が動かせることを目指した普通の中サイズ。少なくとも入口においては、手筋ベースというよりは、ルール直結で決まるようにしてみましょうかと試みた形跡が見て取れますね。大部屋の分割(専門用語。ここでは説明しない)に関しても、白確定マスで陽に分割する方法を採用しています。ま、これに関しては、わたくしが好きな展開だから、という要素が大きいですが。

 

ヘルゴルフ3
 自分の中に突然ヘルゴルフの流行が来て、5問ほどまとめて送った中の1問です。紛れを多く入れてみたりとか、このボールが進むには、と、このホールに入れるには、の進め方のバランスに凝ってみたりとか、試行錯誤した記憶があります。が、たしかこれは、「いろいろ試してみたけど、いったんリセットして好きなように作ってみるか」と仕上げたものだったような。

 

カックロ10
 186号の「今号の大盛り」はカックロでしたね。その掉尾を飾る堂々たるジャイアント。堂々たるとまで言えるかどうかはわかりませんけど。
 点対称配置は基本として、さらに左右対称、上下対称……から、ちょっとだけずれる配置の綺麗さというか心地よさについて、ずっと検討しておりますが、なかなか結論にはたどりつきませぬ。

 

点プレート5
 (将)さんも言ってますが、わたくしも、やや先読み許容気味なパズルではないかという印象がありまして、そちらに走ってみた問題です。とはいえ限度はあるなとも感じていて、その限度の中で、遊び方2の後半を自然に使って解いてもらうにはどうしたらいいかな、なんて構想があったようななかったような。