オモパが好きだ

123号のオモパの感想。掲載順にいきましょう。

「チョコに国境なし」
やっぱり黒マスを塗るのは気持ち良いですよねー、とフィジカルな快感に訴えかけてくるパズル。長方形にならない、というのはパターンが多いので、いろんな展開ができて素敵です。

「ベルトコンベア」
"動き"が見える感じが斬新。テレビゲームで展開して、解けたらチューチューロケット風にざらざらっと動いてくれると楽しいかも。なんとなくベテランに好評価なように思いますがいかがなもんでしょう。

「快刀乱麻」
オモパのコーナーの中にあると軽すぎて物足りないかな。盤面を大きくしても線を引ける数が辺の長さの自乗で増えるわけではないのでツラいかも。でも、このシンプルさは素敵ですね。

「たすくえあ」
カックロ風の和に四角に切れ風の積と、見かけによらず軽い計算を要求されますね。一手一手で進む範囲が大きいので、その制御をどうするかが腕の見せ所かも。そういう意味でも、遊び方?の後半の存在がポイントかと思います。

「トーイ」
個人的には今回の新作の中でイチオシ。一度役目を終えたかに見えた表出要素が、解き進めることによって再び日の目を見る展開が好きです。あんまり賛同してくれる人がいないような。。。

「オリクス」
OLIX、ですね。ましゅの前ならともかく、ましゅを知ってからでは展開が地味すぎてやや不利かもしれません。ですが、このルールをこの見せ方で作品にできたところは素敵だと思います。プレゼン能力の高さ、とでも申しましょうか。

「シャカシャカ」
その端正なかんばせを持つ解き上がり図で、みんなの心を鷲掴みなパズル。パズル的には構成要素の主張が強いので、少ない要素でも決まる(決まってしまう)のが吉と出るか凶と出るか。とりあえず7×7でも小さいような気がします。

「なげなわ」
仕掛けの入れやすさ、ということを考慮すると、潜在能力は一番高いのかな、などと思います。勝負はどう魅力を引き出すかでしょうか。無理して交差を使わないほうがいいかも知れません。


今回のオモパコーナーは豊作で、しかもいろいろな人に「どうですか?」と聞いても、お気に入りが片寄らないような印象を受けます。有望なパズルがガンガン行くのもいいですが、個性的なパズルがたくさん展開されている状況も良いですね。次回がまた楽しみです。