ふくめん算が好きだ

ちょっと考えることがあって、ふくめん算作りの実況中継でもしようかと思ったのですが、ふくめん算作りって基本的に試行錯誤なのですよね。あと、ぼくもあまり上手じゃないんで、「この辺たくさん作ると判ってきます」みたいなのが多くなると思います。でもまあ、とりあえずいってみますか。
テーマ単語を決めます。今回は「ふくめんざん」でいきましょう。難易度はおいといて、構成単語は少なめにします。骨格はここで決めなくてもいいんですけど、ぼくはこの辺で決めます。

    ○○○○
+ ふくめんざん
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  ○○○○○○

    ○○○○
+ ○○○○○○
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  ふくめんざん

この骨格で、ふくめん算への愛を主張するって方向で。
ふ、く、め、ん、ざ、を(ある程度)使った単語をいくつか考えてみます。今回は前向きな方針でいくと決めましたので、「めざせ」とか「きらめく」とか「せいふく」とかですか。
本当はここで、「めざせ!」を採用してあれこれ試みた経緯があるのですけど、それは省略。あれこれやっているうちに「ざんしん」という単語が浮かびました。

    ざんしん
+ ふくめんざん
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  ABCDEF

とすると、「ん」が上下に重なっていい感じです。ま、『この辺たくさん作ると判ってきます』。
今決まるのは、く=9とB=0ですね。ここで、D=く=9にすると「ん=4」が決まって良い空気です。「ん=4」が決まると「F=8]が決まって良いテンポです。
ここまでの結果を記入します。

    ざ4し4
+ ふ9め4ざ4
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  A0C9E8

今現在使われていない数字は1,2,3,5,6,7です。そろそろ考えなければなりません。使われている文字は、ざ、し、ふ、め、A,C,Eの7文字ですので、このうちひとつを別の一文字と共通させるという方針でいきましょうか。もうこの段階までいくと、コンピューター君に食わせて成立する条件を計算させても大した数ではなさそうですが、もうちょっと手書きで行きましょう。
まず気がつくのは、
ふ+1=A
です。続いてちょっと気付きにくいですが、このままだと、
し+ざ=E(+10),ざ+め=C(+10)。。。(1)
が同じ条件なので、これをごそっと入れ替えても問題が成立してしまいます。というわけでどちらかに情報を入れましょう。
本当はここでA=C(あるいはA=E)で検討していたあれやこれやがあるのですが、結局問題として成立していなかったので省略。
(1)の式の両方ともに繰り上がりが必要です。というわけで、し、ざ、めのどれかを大き目の数字に当てはめてみますか。(これまたケースバイケースで、小さめの数字を当てはめることで解を絞ることもあります。『この辺たくさん作ると判ってきます』)
大きめの数字で決まっているのは8,9ですが、9=くと決まっているので8を当てはめましょう。
ざ=8とすると、解がありません。さらに、(1)の2式を入れ替えた解を消す、という方針にも合っていませんね。
てなわけで「し=F=8」としましょう。
こうすると、おやラッキー、問題として成立しています。(ラッキー、と書きましたけど、数行前の検討が生きているわけですよ。このあたりがびしっと決まると話がしやすいのですけど、ま、『この辺たくさん作ると判ってきます』)
最終形が、

    ざんしん
+ ふくめんざん
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  ABCくEし

となります。あるいは、(1)の2式が交換可能であることを考えると、

    ざんしん
+ ふくめんざん
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  ABCくEめ

でも同じですね。あとは、「ABCくEし」、「ABCくEめ」に当てはまる単語を思いつくまでゆっくり頭の中で転がしましょう。じつのところ、ぼくも良いのが思いついてませんです。
締切の迫った作家さんならともかく、素人の利点はこういうところ。最初に、ふくめん算をテーマに前向きで行こう、と決めましたので、

    ざんねん
+ ふくめんざん
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  まったくだめ

でいけるなー、と思いついても、発表してはいかんのです。

そう思います。