ナンクロが好きだ

 作る立場からしてみると、ナンクロって不思議なパズルでありますですね。小さいからといって作りやすくなるわけではない。というよりてきめんに作りにくくなります。
 では解くほうはどうか? ぼくの場合、小さければ小さいほど解きやすくなります。番号と文字の対応を見落とすことも少なくなりますし、次の一手も見やすくなります。
 ただ、これは一般性があまりありません。ぼくが通常購入しているパズル雑誌はニコリ出版物+ナンクロ(世界文化社)だけですが、二コリのナンクロの通常サイズは15×25ですし、ナンクロ誌もいろんな作者さんが作っているのは15×15までで、それより小さいのは10×10を浜田剛さんひとりが出題しています。
 で、これが凄いのですよ。毎月10×10のサイズの問題を6問提供するだけでも驚きなのに、「ナンクロ直行便」という出題形式の関係上、すべての文字が誰でも埋まるように作るという制約がつく。しかも、キーワードは盤面のどこかに斜めに出現させている。
 で、さらに面白い。
 つまり、小さいナンクロが解きやすいのではなくて、浜田剛さんのナンクロが解きやすいだけではないか、という可能性が高いのです。
 などと書いていたらナンクロ12月号に8×8が7問載っていますな(白々しい)。でも作者は杉本幸生さんでやっぱり上手い人なので、この傾向の検証には役立たないかも。