情報が多すぎても少なすぎてもハタンする

お、ビジネス書か? いえいえパズルの話です。
パズルを解いていて、矛盾する状況に突き当たることがあります。例えば数独を解いている時、気付くと、「うわっ! この列には2がもう入らないよう」ということがあります。こういう状況を、「ハタンした」と形容します。泣く泣く全部消して解きなおしたりします。大概ハタンの原因は、決めてはいけないところを決めてしまっていたり、書いた時は7だったはずの数字が見た時は1だったりすることなのですが、まれにハタンがハタンではない時があります。つまり問題がハタンしている時です。
まあ、パズル作者とパズル編集者がともにチェックしてますので、解き手の皆様に「ハタンした問題」が届くことはまずないのですが、というかまずないはずなのですが、その分パズル作者は「ハタンした問題」を解くことが多いのです。
で、ハタンする原因というのは、
「うわ、この列には2が入るとこがないよ」というのと、
「うわ、こことここは2でも4でもOKだよ」というのがあります。
前者は、「ここには2が入りませんよ」という情報が多すぎて、後者は「ここに2と4が入るんですよ」という情報が少なすぎるわけです。前者は解が無く、後者は解が多すぎるわけですね。
微妙なバランスの綱渡りがパズルの身上、というお話でした。