オモパが好きだ

と、いうことで、もう本誌発売翌月の10日が過ぎました。オモパの締切で、世の中もばたばたしていたようです。ばたばたを切り抜けたみなさまお疲れ様でした。そうでないみなさまは次号をお楽しみに。

私はといえば、(131号オモパに載ってたの−遠い誓い−アンドレ+たすくえあ)×2問+新作×(2問+例題)の合計の、まあたくさん。歩留まりとか考え始めると悲しくなりそうですが、そんなことを考える余裕がないほど作っていて楽しいのです。それはとてもハッピーなことですね。

復習2作に新作6作ということで、入れ替わりが激しいのはわくわくします。オモパファン的には、1回で消えてしまったアレが雌伏の時を越えて華麗に復活! なんてのも燃える展開だと思うのですが、それは、ちょいと先走りすぎですか。

吉例により、新作の感想を軽く。

「セレクト漢字」
拙作です。何気にオリジナル掲載は初めてだったりします。とはいうものの、特にオリジナリティを主張する気もあまり起きないわけですが。意図としては、セレクトワーズに入り口を付けられるようにしてみた、というところなのですが、そうするとセレクトワーズっぽさがなくなってまた難しいところです。

「ろーま」
個人的にベルトコンベアは不満というか、よく解らなかったのですが、この改作でてきめんにぼくにも面白さが解るようになりました。細かな考察で決まるところと大域的な展開で決まるところが組み合わせやすくなったと思います。もちろん、あくまでぼく好みに寄った、ということで、良くなったかどうかはまたぼくには判断がつきませんですが。

「ループドルート」
なつかしのホタルビームのあれこれが生かせて、しかも、大局的な制約がひとつながりでない、という、非常に心をくすぐるパズル。いろいろな仕掛けが仕込めそうですね。交差するかな? しないかな? という箇所で、ぼくの場合は結局交差しない、で処理するところばかりになってしまったのですが、きっとそんな狭いパズルじゃないはずなんですよ。

「zabuton」
ルールと部屋の意味の距離感が独特。ちょっと油断すると、数字が小さくなりやすい。それは気にしないにしても、それゆえに別解を生む場面が多いような感じが。数字をガンガン入れてしまえばいいっちゃ良くて、ぼくは人間がいい加減なのでそう対処してしまうのですが、上手いすり抜けで一意に決まるようにできるとすごく面白いだろうな。

「コンビブロック」
ひとつながりとか輪とか、大域的な議論がなくても面白いパズルはできるんだぜ? という主張があるのかどうかは知りませんが。あのルールとあのルールの重さが比較的同じくらいで、それらがせめぎあって進むところが意外に他にないかも。

「笑福」
めでたい漢字が2つ盤面に入ります。作る時には「フ」と「ワ」を使ってたんですが、いたるところでフワフワしていて、それはそれで楽しそうでした。形状が決まったブロック特有の豪快さと、いくつの漢字を含むかの奥の深い議論が両立できますね。


と、いうことで、毎回言ってますが今回も波乱のオモパコーナーですね。同じアホなら踊らにゃ損損、のスタンスで、これまで眺めるだけだったあなたも参加してみるとかはいかがでしょうか。