オモパが好きだ

ニコリ134号オモパコーナーの感想です。ちょっと遅れめ。まあ、パズル関連のように、重大な利害をもたらさないことに関しては、なにかするのに遅すぎるとか機を逃したってことは、意外にないと思うのですよ。

今回、全体的にオモパコーナーのマス目が大きくなりました。個人的には1ページあたりの情報量が落ちるのは、少し残念かなと思ったりするのですが、数年経ってぼくのほうの視力が落ちてきたら、この方が見やすくて良いねえということになるのかもわかりません。先走りますが、ドッキング漢字に関してはこの大きさのほうが見やすいですし。


ファイブセルズ
順当に育ってますね。これはいい! と思ったパズルが次で失速してそのままさよなら、ということもなくはなかったので、順当というのはとても素晴らしいです。このパズルはもう、いろんな人が作っていろんな人の個性が見えてきてどうか、という段階かと思います。


ドッキング漢字
セレクト漢字改めドッキング漢字です。まあセレクト要素はセレクトワーズからの発想という部分しかなかったですしね。もともとぼくの提案で、オモパ新作としては初採用だったわけです。次回から漢字コーナーの仲間入りということで、オモパ掲載分昇格率100%を誇るところのワタシ、というキャッチフレーズでしばらくいこうと思います。


交差は直角に限る
宣言どおりさかのぶさんが、「創始者ががっかりするほど簡単な問題」を作ってますね。すごいなあ。過度な先読みにならない難問が成立しやすいのが人気の秘密でしょうか。


エルート、さしがね
エルートは○、→、空白の3種の記号からなるパズル、のはず。さしがねはこれに加えて○に数字の要素が加わるわけですが、さしがねまでルールを加えると、空白を生かすという方針が面倒くさくなるかなと思ったりします。その部分に限ってみれば、ということで、さらにまあ心がけの問題なんで、パズル自体の性能ではないのですが。
全体的に比べるとエルートよりさしがねの方が作りやすく解きやすくなっているとは思うのですが、ルールを真に含んでいるので良くなっているはず、という理屈はちょっと?かなと思うのです。科学的じゃないですけども。

ブロック! 黒いつながり
社会派タイトル。だからどうこうってことはないですけど。
局所的に発生させた黒マス群を合流させたり分岐させたりするために、ある程度の大きさは必要になってくる気はしますね。びしりと決まると格好いいかも。作っていると、思っているより数字をがんがん入れないと成立しないのでちょっと不安になります。解き直すとあまり感じませんけど。


あみぼー
交差ありや空白ありの、破綻させる方向のルールと、線を決定させる方向のルールがせめぎあっている感じですね。長所を伸ばして見せられると面白くなりそうな期待がありますが、長所を伸ばして見せられる人はルールをしっかり自分のものにしているはずで、そうすると把握があいまいな人が解きやすい問題に仕上げられるかどうか、難しいとこですね。


はなれ組
数字が影響のないところに逃げそうになるのを、えいやっと引き戻す感触が面白いパズル。結局影響のないところに逃げてしまったりするのですがそれはそれで。制御がブロック自体になるので、微調整が利かずに、成立するかどうかバクチになる部分もありますがそれはそれで。


ということで、(安)さんのまとめにもありますけど、今回は一見はてな、解いてみると斬新、というパズルが多かったですね。波が激しいのは個人的には歓迎です。次回以降も面白いパズル、面白いアイデアと出会えますように。