オモパが好きだ

ニコリ135号オモパコーナーの感想です。今回はなんと2軍枠なし。いろいろな状態が生じるのは楽しいですね。
とかいいつつ、「2軍ページがないオモパの回があってもいいんじゃない?」などとくだを巻くことができなくなるのも、それはそれでさみしいなと思ったりしつつ、読者って勝手なものです。


ファイブセルズ
 特に前回の感想につけくわえることもなし。アイデアを足したものを披露するなら今回のタイミングだったかなと思わなくもないですが、こーゆーのは空気を読んじゃいけないたぐいのなにかです。いや、どう数字を入れても決めることができない状態が生じるのをなんとかできないかなと思ってたんですが、136号向けの投稿には間に合いませんでした。


はなれ組
 実のところ意外な最登場でした。確かに問題に幅がでてますね。「箱の中にその箱の面積をあらわす数字がひとつ入る」系統のパズル(長い)には、考える量と実際書き込む量のバランスが割合問題になるかと思うのですが、その点キレイにクリアしていると思うのです。


あみぼー
 面白いんですが、やっぱり別解の危険がキケンですね。いやそれは面白さとは関係ないか。解く方はあんまり厳密に別解潰しをしなくてもいいかと思うのですが、作る方がそれが足かせになって発表できないとかなるとちょっとイヤな感じ。コンピュータでのソルバが待たれるところです。斬新なパズルなので表現方法からして難しそうですが。


さしがね
 作りやすい、作意を成立させやすいということではファイブセルズを越えているのではないかと思います。じゃあ作ってみるか、と、初めて参入した作者さんにとって、矢印の役割の大きさはどう感じるかというのはなかなか気になるところ。


ザ・球おとし
 「紙と鉛筆でも遊べますが」とのことですが、ぼくは早々にあきらめて硬貨と手書きの枠で遊びました。動きの要素のあるオモパにしては道筋が作りやすくて良いと思うのですがどうざんしょ。と言いつつ、やっぱりゲーム機とかスマホ向きですね。そういうのも出てくる道としてのオモパコーナーは素敵だと思うのですが、特段言わなくても良いことだったかもです。


リングリング
 スカッとさわやかで非常によろしい。難しくしようとするとさわやかさが失われるような気がしてそれはちょっとか。このオモパにしめなわ系統の名前を付けたくなるのは、ぼくが古い人間ということなのでしょうか。


おきわけ
 今号オモパ新作一番のお気に入り。いや待て君に言いたいことがたくさんあるのは判るんだ。同じ列には入らないルールがところどころ展開を阻むし、数字の分割を考えさせ始めるといきなり思考の手数がかかるとかね、その他にもいろいろあるとは思うのだけど、この小コロニーができては成長を止めできては成長を止めという体験はなかなか貴重だと思うのだがどうかね。どうかねと言われても困ると思いますけど。


よせなべ
 矢印で数字を移動させるパズルとしてすっきりまとまっているのは良いですね。矢印を止めるテクニックがないのは、そういう展開にしなければいいだけですが、そういう意味でぼんさんで登場時から解は出ているのかもしれません。


ヤジタタミ
 いやあ、あっはっは(金田一耕助風)。タタミですね。無茶するなあ。まあタタミだからしようがないか。後半に大きい数字を入れようとするとタイヘン、というのは、やっぱりタイヘンじゃなかろうかな……ま、オモパで量産のことまで考えなくてもいいわけですけども。表現がネガティブになってますが、ぼくはかなり好きですこれ。いやあ、あっはっは。身もフタもなくて良いですね。やっぱり褒めてるふうに聞こえませんけど。


おどろくなかれ
 どこから出てきたのか判らない発想がまずステキ。自分の認識力が低いだけかもしれませんが、それほど多くない手筋もルーティンに感じさせない魅力があります。実際少ないのかはちょっと自信のほどがないですけど。



いやー次回が楽しみですね。次回が楽しみなのは毎回ですが、数がある上に好みがばらけそうなのが非常に楽しみです。次回以降も面白いパズル、面白いアイデアと出会えますように。