ましゅが好きだ

みなさんこんにちは。ご存知の方もいらっしゃいましょうが、まいなすよんといいます。よろしくお願いします。
教務課から連絡がありましたが、本日の、「パズルで愛を伝えよう特論第二」は、C先生の急な出張により休講になりました。そこで、演習のTAを勤める私が、この教室を借りて、公開の自主ゼミという形で発表させていただきます。単位には関係ありませんし、講義や演習とは少しずれた話になりますので、無理に聴講していただくことはないです。睡眠学習でもかまいませんが、私語などはつつしむようにね。
また、前期必修科目の「ニコリ概論第一」の知識を説明なしで用いるところもありますが、本質的なところでは使いませんので、興味があれば後から調べてください。


さて、では始めます。スクリーンをご覧ください。
まずは境界条件を設定しましょう。田中真奈美さん。キュートですね、声優さんです。この方にお熱な少年の存在を仮定します。
恋する少年はステキな女性の名前を書くだけで幸せです。以下敬称は略しますのでよろしくお願いします。







そのうち漢字だけではなく別の書き方もしたくなりますよね








片仮名、英語、その他外国語で書きたくなる場合もあるかと思いますが、それ以外にも、モールス符号で書きたくなったりもしますよね。書きたくなったりもするんです。恋する少年はしょうがない。


た −・
な ・−・
か ・−・・
ま −・・−
な ・−・
み ・・−・−


パズル学の視点でこの表を見ると、−を黒真珠に、・を白真珠に置き換えたくなってきます。ここは厳密に言うと飛躍があります。ちょっと学部のレベルを超えるので、疑問がありましたら後で質問に来てください。


た ●○
な ○●○
か ○●○○
ま ●○○●
な ○●○
み ○○●○●


さて、これを方眼紙に展開してみましょう。

ここまでくれば、これをましゅの問題として完成させるのは容易ですね。一応、上下三列に触らないようにして、たとえばこんな仕上がりになります。

ぱずぷれにリンク

これで、少年の恋心が自然にましゅの問題に結実することが示されましたね。ぱちぱち。ここまでくると我々にできることは、少年の思いがうまいこと落ち着くことを祈ることだけです。優しく見守ることにしましょう。
以上で今回の発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。なにか質問などあれば。


はい、そこの君。ふむ、なるほど。「その方法で愛が伝わるとは思えないのですが」と。なるほど、いい質問ですね! さすがC先生の教えは確かです。
確かにその部分は自明ではないです。とはいうもののこの学問はまだまだ新しい分野なので、各研究者が手当たり次第に自分の信じることを検討しているというのが現状なんですね。ですから正直なところ、あなたの質問にきっちりとは答えられません。その視点はとても重要ですので、今後とも大事にして学んでいってください。


それで一応いいですか。では次は端の席の君。ほう、「なぜ対象が田村ゆかりさんではないのですか」と。なるほど、いい質問ですね! なんで私の専門を把握してるんです? まあいいですけど。
今回の発表はあくまでサンプルで、実在の人物、発表者とは一切関係ないというのが公式の回答なのですが、まあ、たむらゆかりさんをモールス符号で書いてみると、単純な長さのバランスとして、ましゅの問題に仕上げるのは難しいことが判ります。やろうと思えばいろいろな方法はありますが学部のレベルを越える部分もありますので、もしご興味があれば通常の自主ゼミを聞きにきて下さい。学生室の前の掲示板に日程が掲示されますので。


みんな熱心ですね。あと質問は君だけかな。ではどうぞ。ほう、ふむ、「愛を伝えようと銘打っておいて、単に上辺の「な」の部分での、最後のちょっと気の利いた決まり方を発表したかっただけなんじゃないですか」と。ああ、なるほど、いい質問ですね! いい質問ですが微に入りすぎじゃないですか?
最初の質問とも関係しますが、パズルで愛を伝えることとパズルへの愛を伝えることの境界は時として曖昧になってしまいます。今回の発表内容でも、もしかしたらその誤りに足を踏み入れてしまっているのかも知れません。とはいうものの、私個人の研究テーマは手段としてのパズルと目的としてのパズルの関係というものですので、そこは興味深い研究課題であることは確かですね。


ということで時間です。みなさんご参加ありがとうございました。私とは次の演習でまたお会いしましょう。

(念のための注意ですが、以上の与太は実在のパズル学とはまったく関係ありません)